【社長の出張日記2026年3月】ルーマニアに行ってきました①仕事編

ふらっと気がむくと更新する、社長の出張日記

恒例の春のヨーロッパ出張でルーマニアに行ってきました


昨年2025年の4月から10月までの6か月間、国際楽器社は大阪関西万博をお手伝いしておりました

ルーマニアパビリオンのメンバーと再会することを口実に今回の出張が企画されました(笑)

 

とはいえまずは仕事!

ということで友人の友人にクルマをお借りしてブカレストから400㎞北上、ルーマニア・バイオリンの聖地レギン村を目指します

【ルーマニアの弦楽器メーカー】

20年前からルーマニアに来ていますがその頃はブカレストからひたすら一般道を走りました(その頃は高速道路がありませんでした)

レギン村には旧共産圏時代の楽器公団を中心に数十の弦楽器工房があり、ほぼすべての工房をまわりました
そのなかで20年以上にわたり国際楽器社とお付き合いいただいているのがAndrei SIMON工房です

【ANDREI SIMONアンドレイ・シモン】

・15名が分業ながら手間を惜しまず製作
・いわゆる分業製作です
・手間がかかりすぎて1か月で30-40本しか作れない(笑)
・材料も充分に乾燥させています

ではファクトリー・ツアーに出ましょう!


ヴァイオリンの表板の型を取ります


ヴァイオリン裏板の粗削りが終わったところ


設計通りの厚みでけずるようヴァイオリンの裏板に等高線を引きます


等高線が引けました


チェロの表板のウラにはバスバーがついています
ウルフや割れが出ないようパッチをつけて補強


コントラバスの外型


箱締めができたチェロ(奥)とブロックがついたヴァイオリンの横板(手前)


この切り抜いたF字孔を見てください!
技術の高さを確信し20年前このメーカーと契約をしました


仕上に必要なスクレイパーの数々


ネックを差し込みホワイト・チェロが完成

このままの状態でさらにエイジングします


最終のニス仕上げの手前のチェロ

ニスが塗り終わったら黒檀の指板をとりつけます


ニス工程を終え最終磨きを待つヴァイオリン

Andrei SIMONアンドレイ・シモンのヴァイオリン、一本いかがですか?(笑)


決してええ格好しているわけではないです(笑)

材木のストック場に連れてきてもらいました

楽器は材料がいのち!

ということをこのメーカーはよく知っていて、1990年の創業以来少しづつ買い足してきた材木がここまで増えたそうです

コントラバスの裏板、と思っていたけどチェロの裏板ですね!メイプル一枚板

ストラディヴァリの時代から使われるルーマニア・カルパチア山脈で採れる豊富な木材をじっくりエイジングして手間を惜しまず製作しています
工房製・分業製作のヴァイオリンといえばドイツ!でしたが気づけばルーマニアが世界の市場を席巻しています


ということで晩ご飯!

訪問の初日はAndrei SIMON工房のオーナーがいつもの伝統料理屋さんに連れてきてくれました


パリンカ(スモモで醸造するお酒)で乾杯!

ミティティ(ルーマニア風ハンバーグ)は弾力があってスパイシー
マスタードをつけて食べます


茄子のペースとサラダ・トルコなどイスラム圏でも食べれますがルーマニアのコレが好みです

ハム?ベーコン?盛り合わせ


サルマーレ(ルーマニア風のロールキャベツ)と豚のすねの煮込み
つけあわせはイタリアでよく食べるポレンタ(トウモロコシ粉のペースト)


チョルバ・デ・ブルタ(モツ入りニンニクスープ)がやってきてご満悦(笑)
好みでサワークリームを入れたり青唐辛子をかじりながらいただくのがルーマニア流


二日目の夜はAndrei SIMON工房のオーナーご自宅でのごはん会


ステーキと付け合せはマッシュ・ポテトとニンジン


ナスとトマトのペースト・ヤギのチーズ・サラミ・オリーブ


いつもはご自宅に泊めていただくのですが、今回は友人夫妻も一緒なのでリビングでくつろぐことに


食後にワインとケーキをいただきながら、仕事のこと経済のこと家族のことなどいろいろお話ししました


どうでしたか?

毎年・通算20回以上ルーマニアに技術指導に行っているのですが、特に指導することもなく(笑)優れた楽器を優先的に送っていただき本当にありがたいです

ほか、ルーマニア最高峰のヴァイオリン製作者にお会いしたり、ブカレストではオールド楽器の鑑定(のようなもの)をさせていただきました

(松永)