【出張レポート】クレモナ・モンドムジカ2017その2
2017/10/09 投稿イタリアのクレモナで9月末に開催されました、MONDOMUSICA(モンドムジカ)に社長が訪問してまいりました
その2です
↑↑↑これなんでしょう? その②です
魂柱の正確な位置を確認するためのカーボン製の製品
長さ・位置・表板と裏板に接する角度を計測して、スプルースで作り直します
写真のチェロのほか、ヴァイオリン・コントラバス用も
素晴らしいモノだとは思いますが、はたしてたくさん売れるのでしょうか?
大流行で高くなる前に買っておいたほうが良いのでしょうか???
めちゃくちゃバイオリンが上手いこの方↑↑↑
ドミナントで有名なThomastik-INFELD社のマネージャーさん
出張レポートその1で出てきたRACZさんにご紹介してもらい、なかなか聞けない、弦メーカーの声を直接訊いて見ました
Q:ドミナントが世界中でポピュラーですが 今後売れそうな予感の弦のブランドは?
A:ビジョン・ソロ(VISION-SOLO)です
Q:いま、ヨーロッパのプロ奏者がもっとも使用していると思われる弦は?
A:ビジョン・ソロです
Q:ズバリ、あなたがおススメする弦は?
A:ビジョン・ソロです
Q:・・・(笑)
理由はドミナントと比べてビジョン・ソロは現代のテクノロジーの結晶であり、音量が増しており、しかもテンションは低い。現代の奏法の寄り添った製品に仕上がっておりヨーロッパの奏者は熟知してくれているとのことです。
今後この会社はビジョン・ソロしか作らないの?とも思いました(笑)
・・・帰国してすぐ、ドカッとビジョン・ソロをストックすることに。
写真:世界中で人気にBAM
春のフランクフルトMESSEから新ラインナップが追加
DEFENCEモデルで好評だったオレンジカラーを製品に投入していくようです。
ブラッシュド・シルバーのトリムが上品さを演出
と言いながら新モデルが日本に来るのはいつも1年くらいかかってしまいますが
写真:今年からギターの展示が拡大
一昨年はジャンゴライハルトが使用したマカフェリギターを展示する程度だったのですが、今年は出展者も本気モード
ヨーロッパ全体ではクラシックギター(ナイロン弦)が主流といわれていますが、Martinなどアメリカ系アコースティックギターメーカーも出展し今後鉄弦ギターマーケットが拡大の予感です
日本の手工ギター職人4名も参戦されているのがなんとも頼もしい!
野外では写真のようなライブがひっきりなしで行われていました
写真:イタリア・トレント近郊のBACHMANブース
イタリアンチロル・ドロミテ山脈から伐りだされる材木を販売
モンドムジカは朝10:00からスタート、18:00クローズです
17:00すぎになると、あちらこちらでパーティが始まります
あそこの生ハムは旨いぞ!とドイツの弓職人のAndreas Dorflerくんに誘われて、今日はここで飲みます!
写真:DUOMOのなか
クレモナといえば!DUOMOです
イタリアでイチバンたかい塔なのですがここは教会
中に入ると厳かな雰囲気です
ところで・・・
クレモナの職人はMONDOMUSICAには出展されません。
理由は”出展料金が高いから”
だそうです
なので時間をみてクレモナ市内の工房を走り回ることになります
この時期、製作者は世界中からの訪問者の対応で忙しく、
数年前にオーダーした楽器の引き渡し以外は楽器のやり取りはムズカシイのです
ですので、今後の人間関係のためにマエストロにコーヒーをおごってもらう!
というのがイタリアでのおもな仕事(笑)
超多忙な滞在となりました(そんな風には見えないと思いますが)
数年前にオーダーしていた楽器が届くこともあります、ご期待ください