社長の出張日報 ブルガリア編②カザンラクのPETKOVさん
社長の松永歓(KAN MATSUNAGA)です
ホームページをリニューアルしましたのでこれを機会に”社長の出張日報”を書いていこうかと思います
どうぞお付き合いください
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さあ2日目、ブルガリアのバイオリン聖地・カザンラクの朝です!
イワンJrくんが予約してくれたホテルは☆☆☆☆でした。
夜にチェックインしたので気づきませんでしたがカザンラクのど真ん中。
バラの香りが漂ういい感じのホテルでした。
http://www.hotel-palas.com/
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ホテルまでペトコ・ペトコフ(PETKO PETKOV)さんが迎えに来てくれました。
ぺ:おはよう!昨日はよく寝れましたか?”
歓:時差ぼけ全然ないですよ!
ぺ:では私の工房に行きましょう!
~車で15分ほどで彼の自宅兼工房へ。ワクワクします!~
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歓:わぁ~とっても雰囲気のある工房ですね
ぺ:ありがとうございます。最近引っ越してきたんです、静かで集中できますよ、ときどき芝生を見ながらリラックスすることもできますし
歓:早速ですが、楽器の事いろいろ教えてくださいね。
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【楽器作りでこだわっていることは?】
バイオリンは非対称です。
魂柱の立つ高音側、バスバーのつく低音側はそれぞれ違った役割があって、弦のテンションも違うので表板の削る厚みは左右で工夫しています。
写真:細かな数値を書き込んだ木型
【年間どれくらい作れるのですか?】
10本前後くらいですね。
ブルガリアの演奏家にも選んでいただけますが、やはりアジアの方が私にとって大切なお客様。
日本ってバイオリンされる方多いんだなと感じますよ
【どんな材木を使っているの?】
カザンラクは南北に大きな山脈のあいだに挟まれている町です。標高の高い北の山脈で穫れるメイプルを使用しています。
よく乾燥したほうがいい音がすると思うので。良い木で作った時は製作証明書に木材のカットした年代も書くようにしています
【フィッティングは?】
もちろんPEYKOVです(笑)
彼のペグは美しく素晴らしいし機能的です。
そして彼はいろんな人を繋いでくれるのでとてもありがたいんです。
【製作方法はどうやって学んだの?】
私は国営の弦楽器メーカーで製作を学びました。
より良いものを作れば認められる弦楽器の世界に魅力を感じ、思い切って独立しました。
でもわざわざブルガリアまで来るディーラさんもいないだろうと思い、ドイツのフランクフルトMESSEに出展したのがカンとの出会いでしたよね。
歓:まさか、ブルガリアまで来ると思わなかったでしょ?
ぺ:そうですね(笑)
写真:嫁ぎ先が決まっている楽器を試奏。ええ音します。
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歓:今日はありがとうございました。10日後にはまた上海でお会いできますね。
ぺ:初めての中国なのでちょっぴり不安だったり、興味があったり。いろいろ助けてくださいね。
歓:もちろんです!ごはん一緒に行きましょう。
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~彼とは同世代で、見た通りののまじめで柔らかい印象の人なのでお付き合いとしています~
きっと長いおつきあいになると思います。
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その3に続きます・・・