社長の出張日報 ブルガリア編③ EDREVファミリー

社長の松永歓(KAN MATSUNAGA)です

ホームページをリニューアルしましたのでこれを機会に”社長の出張日報”を書いていこうかと思います

どうぞお付き合いください

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ブルガリアでバイオリン製作の基礎を築いた、エドリオ・エドレフ(EDRIO EDREV)さんファミリーを訪れます。

優しい人とはわかっていますが、ちょっと緊張ぎみです!

歓:こんにちは!昨夜はお世話になりました。

エ:どういたしまして!さあ、お入りください。

~エドレフさんの工房は4階建てのアパートの中にあります~

工房が2階で、3階が自宅です

エ:散らかっていますけど、全部お見せしますよ!!


父と息子・娘の机が並んで3つ。この作業台はエドレフさんの机です

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歓:エドリオさん、いろいろ質問させてくださいね

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【どうしてイタリアに渡ったんですか?】

もともと私は国営の弦楽器工房で働いていました。

本格的な楽器作りはやっぱりクレモナだということで、まず必死でイタリア語を勉強して、それから引っ越しました。

ブルガリアは当時共産圏でしたから、それなりの苦労も。

とにかくブルガリア人でイタリアに移住する製作者は私が初めてでしたから、いっぱい不安がありました。

クレモナでの師匠はStefano Conia先生。

楽器製作の事、イタリアでの生活の事、すべてを教えてくださいました。

その後、コンクールに楽器を出展すると次々に入賞して生活が安定しました。

写真:コンクールのトロフィ

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【娘さん、息子さんずいぶん上達されましたよね】

ありがとうございます。ほぼ私が指導しましたので、楽器のデザインやニスはそっくりです。


Radianaは結婚・子育てで3年くらい製作をお休みしていましたが今年から復帰です。

息子のPlamenも結婚して子供できて。家庭を持ってすごくしっかりしてきました、子供が起きる朝5時から楽器作りしていますよ!

歓:Plamenさんはほんとに上達されていると思います。送っていただいた楽器は1か月お店に残ることがないくらいで(笑)

【EDREVさんの製作拠点は?】

クレモナとブルガリアに自宅・工房がありますから行き来しています。

最近はカザンラクのバイオリン学校の先生をしているのでブルガリアのほうが多いかもしれません。

ほか、光栄なことに製作コンクールの審査員をさせていただきます。

こんどはローマにいかなくてはいけません。

【ブルガリアの楽器製作者は何人くらい?】

どれくらいでしょう?20人くらいかな?

もともと国営の楽器メーカーがあって、そこで技術を習得した人以外は、私がクレモナ式の楽器製法を指導したので影響はあると思いますよ。

歓:ブルガリアの楽器は、どれも作業が丁寧でニスが抜群にキレイと日本でとても良い評判です。

エ:嬉しいことです。みんなで頑張りますよ!

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さあ、おひるごはんの用意ができたようです。3階へどうぞ!

~奥さんの手造り料理がたくさん!ホームパーティです~


レストランでの食事も楽しいですが、ホームパーティが一番のおもてなし。

感激です

歓:今度は日本に来てください!

エ:もちろんです。すでに予定しているんですよ。日本には友人がたくさんいるので楽しみです。

歓:その時は是非お立ち寄りください。今日はありがとうございました。

その4に続きます・・・