社長の出張日記 2023年11月イギリス・ロンドン編

たま~に気が向いたら更新する社長の出張日記

2023年11月はロンドンに行ってきました

【ユーロスターでパリから到着】

ホテルは駅にくっついているRENAISSANCE HOTEL St.Pancrasを利用します!


【オークション・プレヴュー】

さっそくホテルに荷物だけおいてオークション会場へ

プレヴューはオークションの2-3日前から開催されほぼすべての楽器を実際に試奏することができます ストラディバリのような名器でも申し込めば可能。

”プロ向け・ディーラー向け”の要素もあるので駒が立っていない楽器・弦が張られていない楽器、毛のない弓もあります

世界中からディーラーが集まり会場が情報交換の場にもなっています
また鑑定家のかたも勉強のためにオークションに参加されます

 

写真上:昔のバイオリンケースもオークションに出展

写真上:プレビュー終了間際のINGLES&HAYDAY

ロンドンのオークションはもともとはSOTHEBY’SサザビーズのあるNEW BOND STREETニューボンドストリートでリアル開催されることが多かったのですが、Sotheby’sが弦楽器部門を分離独立させた(現在のINGLES &HAYDAY)のがきっかけで、プレヴューの会場は様々、オークション自体もオンラインがメインとなり大きく変化しています 世界中で2人以上が欲しがれば値段が上がるのがオークションのルール ネットの普及で『価値あるモノの価値』を加速度的に高めています あのハンマーを振り下ろしていた頃のオークションが懐かしいですね

【オンラインオークションがメイン】

ということでホテルの部屋にオークション対策本部を設営(笑)

この時期のオークションに出展される楽器は1500本あまりもあるのでプレヴューでチェックしたメモを参考にコンディション、日本での流動性を再度検討し、どれにBET(賭け)していくかを絞っていきます

オークションは決して『予算通り』に行かないモノです

自分が出せる上限はいくら?追加のプレミアム(手数料)はかかるの?税金の還付はあるの?とかチェック項目が多く、英語のデリケートな表現なので、ふだん日本の会社で働いているときより数倍疲れます


さて、さすがに疲れてきたので気分転換!

ホテルのメインバー(奥がユーロスターのホーム)

ホテルのロビーラウンジではハープの演奏も

映画ハリーポッターの出発の駅がすぐ横のKINGS CROSS駅

このホテルも映画に出てくるらしいですね!ちゃんと見ていないので知らないですけど,,,

散歩していたらロイヤルオペラまで来てしまいました!

 

パブで飲むビールも美味しい!ちょっと散歩しすぎ?

 

Harrodsハロッズでコーヒーを買いました BLENDNo.49はHarrods創業1849年を冠したネーミング


ということで、一部オークションを帰国後に残しドバイ行きの飛行機に乗ります

ビックベンもウエストミンスターもロンドンブリッジも見ることなく、ほとんどホテルで籠りっきりでオークションに参戦していました

おかげさまでいくつか競り勝つことができました


写真上:エミレーツ航空のプレミアム・エコノミークラス フライトはルーマニアから黒海へさらにウクライナのすぐ南を通過しドバイに向かいます

プレヴューした楽器の一部は帰国した夜からオークションが開始するので、夕方に関西空港に到着しそのまま会社に出社し、夜は一晩寝ず過ごしオンラインオークションに参戦

翌朝は会社に出勤して海外送金・免税・還付の申請、日本への輸入手続きなどがが完了したところでようやく出張業務がひと段落します


どうでしたか?

久々のロンドンはご存じのように1ポンド=185円なので物価はなんでも超高かったですが、ロンドンにはそれだけの価値を感じさせる魅力があってさすが大英帝国だな~と感心しました

ヴァイオリンディーラーって世界中飛び回れるので『憧れの仕事ですね』と言ってくださる方もいるのですが、世界中のどこかでマーケットは動いているのでまあまあ大変なんですよ(笑)

落札した楽器は整備を終えて順次店頭に並びますので、楽器選びがてら出張での苦労話も聞いてください

(文:松永)