【社長の出張日記2026年6月】Bogaro & Clementeに行ってきました

ふらっと気がむくと更新する、社長の出張日記

6月のヨーロッパ出張でBogaro & Clementeに行ってきました


Bogaro & Clemente社はハイエンド向けの弦楽器アクセサリーメーカーです

Vittorio Clementeの父は音楽家・母はオペラ歌手、Clemente自身も幼少のころからヴァイオリンを学ぶまさに音楽一家
演奏もさることながら弓づくりに魅了され、1986年に弓のパーツの製造がBogaro & Clementeの創業のルーツです
弓のバトン・フロッグの精度は非常に高く、世界中の弓製作者から依頼が殺到、さらにヴァイオリン本体向けのフィッティングも大変好評で世界一流のヴァイオリン製作家にB&Cのパーツが使用されています 有名メーカーのOEMも引き受け木製の弦楽器アクセサリーでは世界トップメーカーです
カーボン製のケースは遅れて2000年以降のスタートながらすでに弦楽器ケースのラグジュアリー・ブランドとして全世界に知られています


 

パリからLCCで夜遅くヴェネツィアに到着し一泊し

翌朝Venezia-Mestreから鉄道でイタリア北東端のMonfalconeへ

ではカーボンケースの製作工程を見ていきましょう

Nicoleシリーズ下蓋を持つ、クレメンテ社長

ヴァイオリンNICOLEの金型

チェロALFREDシリーズのフレーム(断面)

B&Cのすごいところは自社で金型までも製作できちゃうところです

Clement氏は”こんなのできるかな?”を3D-CADで図面におこし
その日のうちに金型まで作ってしまいます
だから他社では絶対追いつけないハイクオリティ・ハイデザインなケースを作ることができるのです

最新のALEXANDERの弓ホルダーは3Dプリンターで製作されています
どこまでもハイテクノロジー!

 

カーボン繊維を金型に沿って敷き詰め、樹脂を流し込んだあと、この機械に入れます

真空バキューム+高温加熱でカーボン繊維と樹脂を圧着させていきます

はい焼けました!(笑)

はみ出たカーボンを頑丈なハサミで切り取ります

B&CはRAL230色をカラーオーダーが可能です

色を調合するテーブル
どの染料を何グラム入れなさい、というレシピ通りに調合します

当社一番人気のミックスカラー(マノアール)は、すべて職人による手塗りだそうです
そんなこと聞いたら、ちょっと注文しづらくなりますね(笑)

塗料を吹き付ける部屋

カラー(吹き付けタイプ)はピカピカ(Glossy)とマット(MAT)の2種類が選べます
メーカのおススメは耐久性や傷に強いマット仕上


ヴァイオリンALEXANDERのプリントシリーズができました!!

では2階にあがりつぎは内装工程を見学させてもらいます

Bogaro&Clementeが世界的に有名になった”ゲルニカ”がお出迎え

お!おじさんが金具を取り付けているところ

 


内装に使う本革。ここから加工していきます

お母さんが内装の生地を縫ってくれます

リュート用のケースオーダーが来ているそうです

金型まで自社で作れるので、特殊なモデルにも対応できるのがB&Cの強み

 

これがリュート用ケース

ちょうど国際楽器社のオーダー品ができたよ!ということで記念撮影(笑)


ひととおり工房を見学できたのでいったん会社をでて

クレメンテさんと近くのヨットハーバーで今後の打合せです

 

モンファルコーネは造船の町。豪華客船がもうそろそろ出来上がりそうです

そんなこんなしていると弟さん登場!

彼はドイツ・ケルンでヴァイオリン屋さんをやっています

僕に紹介するためにわざわざ会いに来てくれました(まさかの10分だけ!)

 


どうでしたか?

ようやく工場見学ができました!

建物の屋根には一面ソーラーパネルが張られていて、工場の電力はすべて賄うことができるそうです

製作工程をオープンにできるのはメーカーとしてしっかりとした技術と自信を持っているのだと思いました

”ミックスカラーはぜんぶ手塗り!”には驚きましたが(笑)