【社長の出張日記2026年10月】フランスのBUFFET CRAMPON本社に行ってきました

ふらっと気がむくと更新する社長の出張日記

2026年9月‐10月のヨーロッパ出張で
フランスの管楽器メーカーBUFFET CRAMPONビュッフェ・クランポン本社に行ってきました


お客様にもあまり公開していない情報ですが
ボク(松永歓)は大学を卒業後ビュッフェ・クランポンの日本法人で働いていました

っていうご縁で
ビュッフェ・クランポン本社に28年ぶりに訪問させていただくことになりました

日本支社長にフランス訪問を相談したところ

“我々の元同僚で今も大切な取引先がそっちに行きます!“と助言してくださり

なにを勘違いされたのか?
タクシーがホテルまで迎えにきてくれました

ここからタクシーで北東に50KM、約1時間かけてセーヌ川下流の“マント村“に向かいます

 

はい到着しました!

世界中のトップアーティストがここでインスタ映えしてますよね!

ようやく来ることができました

まずは楽器製作の工程をフィリップ工場長がフランス語で説明し

ジェラールCMO Gerard Danjou(マーケティングのトップ)が英語に翻訳し

ボクが奥さんのため日本語に翻訳します

ボクが変な質問するから話がぜんぜん進みません(笑)

ボクが30年前ビュッフェ・クランポン日本法人に勤めていた1994年に”GREEN LinEグリーンライン”が発表されました
グラナディナ材と粉末状にしてカーボン繊維で結合させた素材です

初入荷のGREEN LinEを日本支社で僕が開梱した、思い出のモデルです


クルマで5分ほど移動し、25年前から操業をスタートさせた第二工場を見学

バス・クラリネット用のモパネ材MOPANE


【ベルの原型】
タンザニア・モザンビークから伐採されたグラナディナ材はいちど蝋(ロウ)で固め、急激な乾燥を防ぎながらさらに乾燥させます

蝋(ロウ)をはがして、ビュッフェ・クランポンの”秘密のタレ”に10日ほど漬けたあと

本体センター部分に穴をあけます

削った感覚でどのモデルに使用する材木か?を選別しています

この”穴をあけた状態”でさらに6か月以上乾燥させます

煙突(チムニー)が一体化しているのがビュッフェクランポンの音色の秘密(のひとつ)
えんとつの粗削りが完了し検品中

特殊なドリルで音孔をあけていきます

新型RC(Bb)の下管です

キイを真鍮の棒からから削り出します

パーツから自社工場で作ることで、長年安定した品質・音質を維持できるのですね

バレルのリング

なんか質問してますね~

LEGENDEレジェンド-Aに金めっきのキイポストがつきました(これってカタログに載ってないMOPANEモデルじゃないの?)

コッチではバレルができあがりました!


Bbクラリネットのキイの接着(ロウ付け)はほぼ全自動ですが、
アルトクラリネット・バセットクラリネットなど特殊モデルは手作業で行います

キイとタンポ・ばねを装着して楽器がほぼ完成(今回は撮影する時間がありませんでした)

最終検品はかならずプロ奏者がすべてのクラリネットを試奏

音色というより、キイのタッチとかばねのバランスが”Buffet Cramponらしいか?”をチェックしているそうです

ベルに刻印がありませんね

これは最終検品でベルと下管の相性をチェックしたうえ、
いちばん響くベルのポイントに”あとから刻印”するためです(知りませんでした!)


クランポンには工場長とは別にトップ・アーティスト対応の技術者がいます

エリックさん(Eric Baret)さんはいわば現代のRC(ロベール・カレ)
最高峰モデルDIVINEの設計者です

”ここに来てくれたらわかるんだけど、僕のところに世界中のトッププロが修理や調整に来てくれるんだ、タンポの調整はもちろん、ここは工場なのでキイを特注で作ったり木材を削ることも可能なんだ。今日もアメリカ・クリーブランドオーケストラの奏者が相談に来ているよ!”

と気軽に話してくださります

せっかくなので、”最近DIVINEがマイナーチェンジしたのはなぜ?”と聞いてみました

”彼らの好みの音色や仕掛け(マウスピース・リガチャー・リード)の好みは少しづつ変化していて、DIVINEを現在と将来のために発展させるためにモデルチェンジしたんだよ!”

と教えてくれました

僕はふだんはRC Prestigeを吹いていますが、お店でLEGENDEとかDIVINEを吹くと”あー、フランスの今風の音がするわ!”を感激するのですが、そういうことなのですね!


ひととおり工場見学が終わり
ジェローム社長Jerome Perrod CEOとジャン-バティスト経理部長Jean-Baptist Bouvierも合流して6人でお昼ごはんに行くことに

どうやらミシュランみたい!

Rive Gauche Mante la Jolie

ビュッフェ・クランポントップ4とのごはんはちょっと緊張するなー(笑)

BUFFET CRAMPON経営メンバー

世界の楽器マーケットのこと、為替のこと、フランスの社会情勢のことなど、聞きたいこと・話したいことがいっぱい
ついつい真面目なミーティングになってしまい、気づけば2時間半もランチしてしまいました(笑)


いっぱい記念写真も撮ったし(笑)

パリに戻ります

サンジェルマン・デ・プレのショールームにも


どうでしたか?

30年ぶりのビュッフェ・クランポンは変わらず”世界トップの管楽器メーカー”であり”フランス音楽200年の歴史そのもの”でした

こんな素敵なおみやげもいただきました

(ペン立てらしい(笑))